《膝の水》

膝関節は関節包という袋で覆われていて、内側には滑膜と呼ばれる組織があります。

その袋の中は滑膜から分泌される関節液で満たされている状態ですが、その量は通常1~3mL程度。しかしその滑膜が炎症を起こすと、関節液の量は20〜30mLにまで増加してしまいます。

スポーツや日常生活の中で無理な負荷をかけると膝に炎症が起こります。

水が溜まるとは、このような状態です。

水が溜まるのは膝の炎症が原因なので炎症が改善しない限り自然治癒が難しくなります。 

炎症が起こるには必ず原因があります。

その原因を施術で改善させていけば自ずと水も体に回収されていきます。



【症例】


【10代  男の子】

ハンドボールの練習中に膝に違和感が出だし、段々と腫れたような状態となり膝が曲がりにくくなってきた。

膝周辺は触るとプニプニの状態。

深く曲げようとすると制限がかかり、そこからさらに曲げようとすると強く痛む。


整形外科の検査にて膝が炎症を起こし水が溜まっていると診断された。

水を抜く選択肢もあるが、まだそこまで酷い状態では無いので様子を見ることに。

週末に県外での遠征があるのでそれに参加する為にご来院。

来院時、右膝周辺は左膝と比べると目視で分かるほど膨れてた。

病院を出た後から少しまた腫れてきたとの事。

炎症が酷くなってきてるのかな。

原因となる炎症が改善されれば膝に溜まる水は自然に流れて回収されていく。

炎症が起きるように膝にかかる負担があったはずなので、負担がかかって傷んでいた場所を施術していく。

この施術を終えた時点で右膝の膨らみはだいぶ引いていき、触れてもほんの少しの膨らみがあるかなといった状態になった。

膝の曲がる角度も来院時に確認したところを軽くこえていた。

そのまま全身の調整が終わった後には膝腫れ、膨らみがほぼわからない程になった。

曲がる角度も左膝とほぼ同じ。 曲げてしゃがんでの痛みも改善。  

立ってもらいジャンプ、ハンドボールのジャンプシュートの着地、などの動きをしてもらったが痛みは出なかった。

おそらくこれで大丈夫。

これでその日の施術を終えた。


県外遠征にも参加。 無事に遠征での練習もでき、その後の状態も良好で現在も変わりなく練習に参加できていると、後日、お母様からご報告を頂きました。

一安心。

学生スポーツの時間は限られています。 短い期間の中で怪我等によって休まざるえなくなったその1日、その1週間は戻って来ません。

できるだけその限られた時間を全力で楽しんでほしいと思います。


きうち自然形体院

香川県さぬき市【スポーツ障害専門】